タイトル:実力も運のうち 著者:マイケル・サンデル 出版社:早川書房
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ハーバード大学の学生の三分の二は、所得規模で上位五分の一にあたる家庭の出身だ。
にもかかわらず、彼らは判で押したように、自分が入学できたのは努力と勤勉のおかげだと言う。

人種や性別、出自によらず能力の高い者が成功を手にできる「平等」な世界を、私たちは理想としてきた。
しかしいま、こうした「能力主義(メリトクラシー)」がエリートを傲慢にし、「敗者」との間に未曾有の分断をもたらしている。
この新たな階級社会を、真に正義にかなう共同体へと変えることはできるのか。

超人気哲学教授が、現代最大の難問に挑む。